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有機EL表示回路設計を引き受けます。

 有機EL表示器はきれいで見やすい。

 以前は文字を表示するパネルには液晶パネルがよく使われてきましたが、最近では有機ELも使われるようになってきました。有機ELは自己発光型なので、バックライトがなくても暗いところで見ることができ、液晶よりもコントラストが高くてきれいに表示されます。また発光色もいくつかのものがあって選択使用できます。
写真1は緑色有機EL(SO1602AWGB-UC-WB-U)です。
写真2は黄色有機EL(SO1602AWYB-UC-WB-U)です。
写真3は白色有機EL(SO1602AWWB-UC-WB-U)です。

 今回は時計(RTC:リアルタイムクロック)を含む制御基板を紹介します。
 写真4は基板の裏側の写真で、制御基板を使用しない時にでも時計を動かすためにリチウム電池CR2032を使用しています。
 時計用にはセイコーエプソン社のRTCモジュール RX8900CE UAを使用しています。これは月差9秒以下の精度を持ち、電流0.7μAですので、電池容量220mAhの場合は計算上36年間電池が持つことになります。実際には電池には自己放電があり、自己放電による寿命と大差ない電池寿命となっています。
 またこのRTCモジュールはわずか2本のI2Cバスで通信するため少ないピン数になっています。
 表示にもI2Cバスで通信する有機ELモジュールを用い、マイコンでRTCモジュールから読み取ったデータを有機ELモジュールで表示させています。そのためピン数の少ないマイコンで対応できています。
 基板には、更に外部とシリアルで通信するためのRS-232CトランシーバICが載っています。それによって外部の情報を有機EL表示器で表示することが可能です。

  • 写真1 緑色有機EL

    ※クリックすると画像が大きくなります。
  • 写真2 黄色有機EL

    ※クリックすると画像が大きくなります。

  • 写真3 白色有機EL

    ※クリックすると画像が大きくなります。
  • 写真4 基板の裏側

    ※クリックすると画像が大きくなります。

 安田電子設計事務所には有機EL表示技術とマイコン設計技術がありますので、見やすくて使いやすい表示パネルを設計することができます。
 また、今回の例のようにRTCモジュールを搭載して時計やタイマー機能を設けることができます。センサーを搭載すればセンシングした結果を表示することもできます。