TEL: 072-845-5613 TEL: 072-845-5613

Mail-Address

バランス充電回路の設計を承ります。

 リチウム電池の充電には一般的に CC/CV充電 (Constant Current / Constant Voltage :定電流/定電圧)が用いられます。充電が進んでいないときは定電流で充電し、CV電圧に達すると定電圧で電流を流す(電流は徐々に減っていく)という方式です。
 CV電圧は電池1セル当たり4.2Vくらいの電圧が用いられます。もしこの電圧を大きく超えると電池が膨らんだり、火を噴いたりして非常に危険です。
 2セル直列の電池を充電するとき単純に8.2Vの電圧を掛けると、1本がCV電圧に達しており、もう1本が達していない場合は、最初の1本に4.2V以上の電圧が加わり非常に危険です。
 この現象は2本の電池の容量に差があって、1本が満充電になりもう1本が充電完了していない場合に発生します。つまりセルバランスにアンバランスがある場合に発生します。

 写真1は6本直列のリチウム電池を充電するバランス充電回路基板です。
 右側約2/3はデジタル電源方式によるCC/CV充電回路です。マイコンによってデジタル制御されています
 左側約1/3はバランス回路です。各電池セルは電圧監視ICによって電圧を監視され、電圧が上がりすぎると抵抗に電流を流してバランスを取るパッシッブ方式を採用しています。
 電圧監視には HY2213-BB3A というICを使用しています。このICを使えばセルの数だけこのICを使えばよいので、何セルの場合でも対応可能です。

 写真2はバランス充電を必要とする6セル・リチウム電池の例です。
 各セルの電圧を監視するために両端と中点の合計7本のモニター用の信号がコネクターで出力されています。
 充電用には大電流が流れるので別途太い線が充電用コネクターにつながっています。

  • 写真1 充電回路基板 バランス充電回路
    ※クリックすると画像が大きくなります。
  • 写真2 6セル・リチウム電池の例 6セルのバッテリー
    ※クリックすると画像が大きくなります。

 安田電子設計事務所にはデジタル電源およびバランス充電回路の設計技術がありますので、バッテリーの特性に応じた充電回路が提供できます。